精神:自立するって何?~自立に必要な3つの要素その②:目標設定~
主体性×目標設定×〇〇=自立
前回は主体性についての内容でした。
まだ見ていない方はこちらから
今回は自立という状態を高める2つ目の要素。
それが目標設定です。
要素②:目標設定
主体的な性質とともに、
この目標設定という要素も「自立」には非常に大切。
例えて言うならば、
家を建てよう!と思い、
「どんな家を建てるか」というのが前回お伝えした「主体性」です。
「北欧風の一軒家に住む」と自分で選択することです。
そしてその家に住むためには家を作る必要があります。
家を作るには「設計図」が必要であり、この「家の設計図を書く」というのがここで言う「目標設定」なのです。
人生で例えるならば「最期を思い描く」ということです。
自分が人生の最期、どんな形で死にたいか、人生を終えたいかを思い描くのです。
どんなことを成し遂げたいか
どんな人でいたいか
どんな人とどんな風に過ごしたいか
どんな風に思われていたいか
最期を思い描くと「こんな人生で終わりたい」という想いが素直に出てくるはずです。
どんな人であれ、自分が死んで周りに喜ばれるような最期は迎えたくはないでしょう…。
自分が最期をどのように終えたいかが見えてくると、自分がとるべき生き方も少しずつ見えてきます。
最期(死)とまで言わずとも最後(終わり)を思い描くことはどんなレベルのことでも大切です。
あなたが高校の教師であれば、
「入学してきた生徒たちを3年後にどんな生徒に成長させたいか…」
をイメージした先生であるべきです。
そこから指導計画、教育方法を考えていくからです。
なんの方向性もなく生徒と関われば、その場その場の教育となり、一貫性のない、信用のかけらもない先生になるでしょう。
最初に例えた「設計図」と同じです。
やみくもに頑張っても家は建てられません。
生徒も育ちません。
「すべてのものは2度つくられる」~知的創造から物的創造へ~
以上のようなことを
「すべてのものは2度つくられる」
と言います。
すなわち「知的創造」と「物的創造」。
頭でつくって、実際につくる。
頭の中でイメージする、終わりを思い描く段階を「知的創造」といい、
それを実行する段階を「物的創造」と言います。
作りたいものがあれば、それを明確に定める、完成(ゴール)という目標・目的意識を持つことで、初めて作りたいものが生まれるのです。
「空が飛べたらいいな」
「明かりがあったらいいな」
そんな知的創造から飛行機や電気は生まれています。
それと同じで「なりたい自分」を明確に定めること、目標設定をすることでこれから自分がどう進んでいくかが開けるのです。
「プロ野球選手になりたい!」
「野球がもっと上手になりたい!」
そんな素直な目標設定があったからプロ野球選手になれるんです。
ただ主体性を持って練習にがむしゃらになるのではなく、「プロ野球選手になる」とゴールを決めた人の方がそうでない人と明らかに練習の質にも一貫性にもモチベーションにも差が生じてくるのはいうまでもありません。
自分自身という1人の主役に、あなたに、ゴールを設定してみてください。
どんなささいなことでもいいと思います。
誰にでも優しい人だった
どんなときでも誠実な人だった
自分の最期、周りから心からこう思ってもらえる生き方をしただけでも、とても意味のある人生を送ったと言えるでしょう。
自立するということは、自分の人生に主体的に立つこと。
その主体性をどこに向けていくか、終わり、目標を明確にすること。
このことが非常に大切なのです。
いよいよ次回は、自立にもう一つ必要な要素③マネジメントについて解説します!