精神:自立するって何?~自立に必要な3つの要素その③:マネジメント~
主体性×目標設定×マネジメント=自立
テーマ「自立するって何?」の最後の会になりました…。
少し寂しいです。。。笑
まだ「自立するって何?」の①、②を読まれていない方はこちらからどうぞ!
お待ちかねの自立に至る3つ目の要素
それが「マネジメント」です!
これはいわゆるタイムマネジメントと呼ばれるものですが、この言葉には語弊が生じることがあります。なので、ここでは「自己マネジメント」とでも呼びましょう。
要素③:マネジメント
しばしばこんな表、マトリックスを見たことはありますか?
これはあなたの未来の出来事を「緊急度」、「重要度」で4つに分けた表。
言わばあなたが本当に大切にすべきことを見える化したものです。
第2領域「 緊急ではないが重要なこと」に自分が本当にやるべきことが隠されている
自立の要素①、②の復習もかねて説明していきます。
いまや知らぬ間に依存的になっている状態から脱して自立した人間になるために、
まずは主体的でなくてはいけませんでした(要素①)。
そのうえで、自分が人生において何を成し遂げたいのか、目標を設定することが大事でした(要素②)。
では、最後の最後に求めれる3つ目の要素とは…。
それは主体性をもって目標を定めてから、
その目標を確実に実現できるように、
自分を管理(自己マネジメント)することです!
要素②でお伝えしました「物的創造」に当てはまるのがこの要素③と言えます。
どんなに頭の中で素晴らしい自分、人生が描けたとしてもそれを現実世界で実行していくことには少なからずコツが必要なのです。
なぜなら、私たちは生活の中で起こる様々なことに時間を費やしているうちに、目標実現のために1番大切なことを後回しにしてしまうことがよくあるからです。
しかしそれはなぜでしょうか?
例えばあなたにもこんなことはありませんでしたか?
「〇〇大学に受かって、こんな大学生活を送るんだ!!」
頭ではそう思ってはいても、勉強は大変…。
簡単に成果が出るものでもない…。
「やらなくてはいけないと分かっているけれども、まだ受験まで半年以上あるし、今からそんなに頑張らなくてもまだ大丈夫でしょ…」
なんて言葉が教科書を見たと同時に湧き出て…。
そんな経験はありませんでしたか??
その結果友達と遊んだり、携帯でゲームをしまくったりして時間をどんどん消費する…。
きっと誰もがそんな経験をしてきているはず。
だからみんな実はわかっている。
どうして後回しにしてしまうかを。
それは大切なことほど「いつかやらなくてはいけないけれど、今はやらなくてもいいもの」が多いからです。
例えで出した「勉強」も強制されているわけではありませんよね。
自分がいつやるかです。
しかし後回しにしていては、いつまでたっても勉強はできるようになりませんし、結果目標の大学に合格することもできないでしょう。
ここで伝えたいことは、自分が目標を達成するためには「最優先事項を優先する」ことで、本来やるべきことに時間とエネルギーを使っていかなくてはならないということです。
この最優先事項を優先して取り組むために
時間管理のマトリックスが必要になります。
ここで最優先するべきは「第2領域」です。
そのためにはまず重要度が低い第3領域と第4領域を減らす必要があります。
「〇〇大学を志望する高校3年生のマトリックス」
受験を控えた高校3年生をイメージして
日々の活動を4つに分けてみました。
第2領域の時間を増やすためには、まずは
第3領域にあるような「友達付き合い」や「アルバイト」を減らしていきます。
自分にとって心地いい人間関係や物欲を満たすお金を稼ぐことも、目標にはつながりません。
第4領域にある「携帯いじり(ゲームやネットサーフィン)」、「テレビ鑑賞(暇つぶし)」も同じです。
第3、4領域の活動を極力減らす必要があることは当然のことでしょう。
しかし、第1領域についてもその占める割合を小さくしていくことが大事です。
「授業や部活動の時間を減らすなんて…とてもじゃないけどできません!!」
といった反応が返ってきそうですが、
それを実現するためのヒントを出します。
鍵となるのは「対症療法ではなく、根治療法をこころがける」ということです。
一つ例を挙げます。
部活動が及ぼす受験勉強への影響はその練習時間以上に、練習後に疲れて何も手がつかなくなることです。毎日遅くまで一生懸命に練習をすれば帰宅した頃には身体はクタクタでしょう。
しかし、疲れて勉強ができないから手を抜くことは本末転倒。
入りたいと思っている大学に近づくことはありません。
それでしたら部活をやめて勉強に専念することをお勧めします。
例えば、
・今以上に効率のいい無駄の少ない練習を自分で見つけ、監督やコーチに頼んで取り入れてもらうことでがむしゃらに身体を疲弊させることを防ぐ
・筋肉の柔軟性を高めることでそもそも疲れにくい身体をつくり、練習後の疲労を最小限にする
こんな方法もあると思います。
「無駄を省いた練習を取り入れる」
「疲れにくい身体作り」
それらは第2領域に当てはまる
「緊急でないけれど重要なこと」です。
授業や試験もこの感覚で、
時間を減らす発想とともに、
時間を有効に使う発想、
後々慌てないよう効率化する発想
を駆使することで結果的に第2領域の活動ができるよう自分をマネジメントする必要があります。
難しく思うかもしれませんが、主体性をもって目標設定をしてから
①〜③を試してみてください。
①まず目標のためにとるべきこと(最優先事項)を第2領域に書き出す
②今の自分に当てはまる日々の第1、3、4領域の事柄を記入する
③どうやったら今の自分が第2領域に時間を使えるか、第2領域につながる行動がとれるか考え行動する
「時間を管理(マネジメント)する」のではなく、「自分自身を管理(マネジメント)する」ということ
最後に大切なことはあくまでこれが「自己」マネジメントであるということです。
ただ第2領域の「時間」が増えればいいというものではありません。
マネジメントというと「タイムマネジメント」と考えがちですが、
そもそも「タイムマネジメント」という言葉も正確には「時間を管理する」という意味ではありません。
例えば、
あなたが受験勉強を頑張っていて、同じ〇〇大学を目指しているクラスで1番頭のいいA君と同じ時間勉強したとしても同じ成果はありません。
なぜなら、おそらく勉強の方法も違えば理解していることの量や質も違いますし、これまで経験してきたこと学んできたことも全く異なるからです。
「同じ時間」第2領域に使っても「同じ成果」はでないのです。
時間にだけ着目していると、
「とにかく第2領域に使う時間を増やせばいいんだ」
という発想になりがちです。
しかし、本当に大切なことは
「やるべき第2領域の事柄を「自分」が納得いくレベルまでやり続ける」ということです。
だからこその「自己」マネジメント。
自分自身を管理する、
必要に応じて自分のとるべき行動を変える、
メリハリをつけて取り組むというわけです。
「このテーマは60%の出来で大丈夫」
「こっちのテーマは限りなく100%の出来を目指すんだ」
というメリハリです。
この考え方を、第2領域を取り組む際は大事にしてください。
繰り返しますが、第2領域の活動に取り組むときに1番大切なことは、予定していた時間内に物事を終わらせることではなく、自分が納得のいくレベルにまでその物事をやり遂げることなのです。
自分で決め(主体性)、自分で定め(目標設定)、それに向かって自分のやるべき行動に日々自分で取り組んでいく(マネジメント)。
「自立」とは親元を離れることや良い会社に勤めることではなく、
自分の
「考える」
「決める」
「行動する」
全てのことに自分が責任をもって取り組むことなのです。
親に言われたから、先生に言われたから、友達が言ったから、といった、自分以外の他人を理由にしない、自分の人生を自分が思い描き、自分の手で舵をとっていくことが最も大切な自立のための要素なのです。
この自立の価値観を高めたい方は
ぜひ「7つの習慣」を読んでください。
- 作者: スティーブン・R.コヴィー,Stephen R. Covey,ジェームススキナー,川西茂
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今回の自立の要素①〜③は
この7つの習慣に紹介される第1〜3の習慣が元になっています。
とにかく若いうちに、成功の原則を
頭と身体に叩き込んでおくことをオススメします!
漫画版や図解版もあるので、初めての人にはそちらがオススメです。