健康:食事と向き合うことで自分を愛せる
人は自分が思っている以上に今のことに向き合えていない
日々の生活に食事は欠かせません。
しかし、多くの人が、この食事に対して深淵に向き合ったことはあまりないのではないでしょうか?
食事もそうですが、食事を通して日々作られている自分自身の体に丁寧に向き合っているでしょうか?
「私はできている!…けど痩せないし、キレイにならないの」
という人もいるでしょう。
では、どのくらい今に向き合っているでしょう?
食事をどんな目的で摂りましたか?
どんな気分で決めましたか?
どんな調理をしましたか?
食事の香りは覚えていますか?
食事の見た目は覚えていますか?
食べ物がおどを通る感覚や胃に落ちていく感覚を感じていますか?
どれくらい噛んでいましたか?
食事中どんな気持ちになっていましたか?
気持ちの変化を感じていましたか?
この質問はかなり高度かもしれませんが、
人は思っている以上に「今」に目を向けられないのです。
食事がそれぞれどんな感覚でのどを通っていたか…なんて覚えていますか?
でもそれを感じるくらい食事と向き合い、体と向き合うことが大切なんだ
ということが分かっていただきたいのです。
「人は思っているより、目の前のことに向き合えていない」
このことに素直に気付くだけでもとても大きな成長だと思います。
自分自身を愛するために…
では、食事に目を向け、自分の体と丁寧に向き合うことでどうなるのか?
日々何気なく食べている食事に目を向けるとまず自分が自分の体にどんな食べ物を入れているのかにより向き合うことになります。
「お菓子、甘いデザート…太るとわかっていてもやめられない」
人とお会いするときも、そんなことはわかっていてもやめられないんですという嘆きをよく聞きます。
しかし、食事と真剣に向き合うと決意した人であれば最初はそれで良いのだと思います。
身体に良くないものを日々これだけ摂っている。ということにまず向き合ってください。良くないものと言わなくとも、どんな食べ物が入っているか知らなければ、どう食事を変えていくかも見えてきません。
そして、食べ物を食べたときには、それが入ってきた体がどんな感覚になるのかをしっかり感じてください。
「おなかは満足している感じだけど、このパリっとした食感や舌にくる刺激がいいんだな」
「どんどん頭がボーっとしてきた…これを食べているときってかなり無意識に近い状態で食べているんだな…」
そんな気づきが少しずつ出てくるのではないでしょうか?
「食べたらダメ」なのではなく、「食べたらどうなるのか?」という考え方を身に着けてください。
それが食事に目を向け、体と丁寧に向き合うということです。
初めて食事に向き合おう、体と向き合おうと思ってもうまくできないかもしれません。
「向き合っても向き合ってもうまく感じ取るなんて難しい」
というのが多くの人の反応です(そうでない人もいます)。
それは今までが向き合ってこなかったからであり、向き合う訓練をすればこういった自分の感覚を拾う作業はだれにでもできます。
例えば、右利きの人が左手で字を書いたり作業したりすることは最初はかなり難しいでしょう。
しかし、あなたが交通事故で右手を失い、左手しか残らなかった場合、どうしますか?
左手で字を書いたり、作業したりするようになりますよね?
では、左手を使い続けてみて字は丁寧になりませんか?作業も手早くなりませんか?
きっと字もうまくなるし、作業も早くなるでしょう。
それは使ってこなかった左手の感覚が使うことで自分の中に構築されていくからです。
この、食事と向き合い体と向き合う作業も、慣れてしまえば「今」ここに感覚を研ぎ澄ませて集中することは簡単にできるのです。
それは自分という存在をよく知ることでもあります。
自分自身ですら、自分のことを理解できている範囲はごく一部…。
だから自分の感覚に気付いていく感覚は想像以上に楽しいのです。
今まで見てこなかった自分を見つける作業なのです。
人は、自分を知ることで心が少しずつでも満ちていく存在です。
ダイエットや健康をきっかけに、食事に目を向け、体と向き合うことで
結果的に自分という存在にどんどん気付くことになり、それによって心が満たされるのです。
僕は特にダイエットをする若者に、ダイエットを通してより豊かな自分を感じてほしいと常に思っています。
ダイエットを通じて結果自分をもっと好きになる…。
自分に自信が持てて、人生を前向きにとらえることができる…。
それってとっても素敵じゃないですか??